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喫茶店のヒミツ 〜epi.1 コーヒーチケット〜

コーヒーチケット、というものをご存知でしょうか。端的にいえば、コーヒーの回数券。まとめ買いによって多少お安くなるのは世の常ですが、喫茶大国岐阜に住むわたしが一番恩恵を受けているのがこのチケットなのです。

システムは簡単で、ある程度まとまった金額を先に支払うことでコーヒーのチケット束(10〜11杯分のお店が多い)を貰い、その後お店でコーヒーを飲むたびに1枚ずつ切り離してマスターに渡せば会計完了。わたしが生まれるずっと前からある会計方法ですが、一周回ってキャッシュレスが追いついてきた感じです。

遥か昔に、喫茶店で隣に座ったおじいさん。コーヒーとモーニング食べ終わった後に無言でチケット1枚を机に置いて立ち去っていき、当時小学生のわたしは無銭飲食ではとあらぬ疑いを掛け、慌てて店員のおばちゃんに駆け寄ったという笑い話もあります。

喫茶店の常連さんの必須アイテム、それがコーヒーチケット。懐から取り出すも良し、もっと常連になってお店のレジ横にある棚に置いてもらうも良し。今回はそんなコーヒーチケットを何店舗かご紹介いたします。

コーヒーチケット基礎知識

・10杯分の金額で11杯分、のように通常よりちょっとお得に飲める

・購入した喫茶店でのみ使用できる(チェーン店を除く)

・ホット(ブレンド)コーヒーを基準にしている店が多いので、差額分は現金で支払う(基本のコーヒーにしか使用できない店もあるので注意)

・有効期限がない店が多い(お店ごとに確認してください)

1.コーヒー専門店 ル・モンド

岐阜の純喫茶と言われて真っ先に思い浮かぶ、コーヒー専門店ル・モンド。
コーヒーチケット棚の「ル・モンド珈琲メイト」という響きが素敵すぎます・・・

3,500円でコーヒーチケットを10枚購入できます。基本のブレンドコーヒーが380円なので、1杯あたり350円でちょっとお得。(そもそもコーヒーが380円というのが安すぎる気はしますが・・・)

アイリッシュコーヒーなどメニューのバリエーションが豊富すぎるル・モンドですが、ブレンドコーヒー以外を注文した場合は差額分を現金で支払う方式になっています。
わたしの手元にあるチケットもあと2枚なので、そろそろ買いに行かなくちゃ。

2.サンパウロ

マッチのデザインとマスターの優しさがファンに人気の喫茶店、サンパウロ。

4,000円で11杯分を購入でき、1杯あたりは363円。こちらもブレンドコーヒー380円が基準になっているので、ブレンドコーヒーとの差額分は現金で支払います。

コーヒーチケット棚に置いてもらえるほどの常連さんになると「マスター、チケットからね」の一言で注文から会計までが完結してしまうという、とっても楽ちんなスタイル。

サンパウロは常連さんが撮った野鳥の写真や絵もたくさん展示されていて、珈琲以外にも色々なつながりが流れている喫茶店です。

3.あすなろ

大垣市の老舗喫茶あすなろのコーヒーチケットは、3,500円で10杯分。1杯あたり350円というお得感(ブレンドコーヒー410円)は他の喫茶店と同じですが、あすなろではチケットを1冊買うごとに貰えるカードを5枚集めると、次のチケット1冊が3,200円になるという驚きのシステム・・・!!!

通えば通うだけお得になっていく、魅惑のシステムです。わたしはまだ2枚しか溜まっていませんが、これからもせっせと通います◎

ちなみにあすなろでは、基本のブレンドコーヒー以外にチケットは使用できません。ご注意くださいね。

さてこのコーヒーチケット、東海エリアの喫茶店ではどこでも見られる光景ですが果たして他のエリアでは如何に、ということでSNSでアンケートをとってみました。

まず在住地域を答えてもらってから選択肢を絞り込む方が正確性が増すのですが、そこは一旦置いておいて。

やはりコーヒーチケットを知らない方が一定数いらっしゃるのは想定内でしたが、東海エリアに住んでいなくても、ご存知の方は結構いらっしゃいました!
改めて調べてみるとコメダ珈琲やモスバーガーといった大手外食チェーンにもチケット制度はありますし、東京のカフェトロワバグ(神保町)のように東海エリア以外でも取り扱っている喫茶店もありました。

他の地域の方のお話も聞いてみたいので、今度旅に出た時は喫茶店でコーヒーチケットを探してみようと思います。こんなチケットがあるよ、とかここのチケット凄いよ!という喫茶店をご存知の方はぜひとも教えて頂けると嬉しいです。

旅の途中やちょっとした休憩で立ち寄る一期一会な喫茶店も楽しいですが、やはり通えば通うほど、今まで見えなかった一面やずっと変わらない味を感じられるのが喫茶店の良いところ。このお店良いなぁ、通ってみたいなぁと思ったら勇気を出して、マスターに「コーヒーチケットありますか?」と尋ねてみてはいかがでしょう。

一歩踏み出して、貴方も素敵な珈琲メイトの仲間入りをしてみませんか。

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